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行動観察の有効性


従来の調査手法とはここが違う

一般的にマーケティング調査に使われる手法には、アンケートとグループインタビューがあります。これらは顕在ニーズや顕在化したリスクなどの 抽出には適するものの、潜在ニーズはなかなか見えません。ここに行動観察との最も大きな違いがあります。


アンケート
よく自覚している事柄(顕在化したニーズやリスクなど)の抽出に適する

様式化した質問票によって、多くの人から回答を求めます。満足点・不満点や使用実態などを定量化して、統計的に分 析することができますが、不満点などの回答内容は、調査対象者が日ごろから困っていて、よく自覚している事柄で、既 に顕在化されたニーズに限られることも少なくありません。


グループインタビュー
他者と会話することで刺激を受けるため、新しいニーズの抽出に適する

座談会形式の小集団面接調査のことをいい、調査対象者の生の声を聞いたり、反応を直に見ることができます。何気な い会話や他者との会話がきっかけとなって刺激を受け、新しいニーズが抽出されることがあります。


行動観察
調査対象者が実場面で使っている様子を観察。潜在ニーズの抽出に適する

調査対象者が製品を実際に使っている場面を観察することで、使用状態を流れでとらえ、無意識の行動からニーズを抽出 する方法です。 行動の質的(姿勢など) ・量的(回数・時間) な特徴の法則性や理由を解明することにより、調査対象者自身も気付い ていない潜在的ニーズやリスク、暗黙知などを得ることができます。


各種調査の位置づけと行動観察

各種調査の位置づけと行動観察


行動観察はなぜ有効なのか

(1) 言語化されていないニーズやリスク、暗黙知などを抽出できる

●ユーザーは自身の何気ない行動を全て把握しているわけではありません。言い換えれば、アンケートで記入されたり、 グループインタビューで答えられた、“言語化された” 回答は、ユーザーの持っている希望や不満の一部に過ぎません。 行動観察では、“言語化されていない” 潜在ニーズやリスク、暗黙知などを浮き彫りにします。


●ユーザーは困りごとを構造的に解釈しているわけではありません。通常は、困っていると感じていることの原因まで突き 詰めて考えないため、従来手法では、表層的なニーズやリスクなどしか語られません。行動観察では、ユーザーの動きを流れでとら えるため、真の原因=本当に改善すべき点が明確になってきます。


(2) 社会的正義によるバイアスを排除できる

●アンケートやグループインタビューでは、ついつい社会的に正しいこと(朝食はきちんと摂る・トイレのあとは手を洗う、など) を行っているように回答してしまいます。行動観察では、こうした建前を排除した調査結果が導きだせるため、社会通念に 反するような生活実態(時間がなく朝食はおろそかになりがち・トイレの後に手を洗わないこともよくある、など) までも把 握できます。


行動観察からは、従来の手法では導き出せなかった潜在ニーズやリスク、暗黙知などが抽出できます。それは、顕在ニーズのようにある程度 想像できるものではなく、まったく新しいイノベーションを起こす可能性を秘めており、ここに行動観察の価値があるのです。



行動観察はなぜ有効なのか

行動観察が有効と考えられるテーマ領域は主に以下の5つの領域となります。
しかし、観察対象のサービス領域は、更に広がっており、様々なサービスの現場での適用が可能です。

ニーズ創造型商品の開発


オフィスの生産性向上


店舗・ショールームの最適化


営業担当者の生産性向上


工事・作業現場の安全性向上



エルネット

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