研究員コラム
研究員コラム 第17回
2011年8月26日
はじめまして。研究員の山本です。
行動観察のお仕事に携わって早いもので3年目になります。色々なフィールドで観察をさせて頂いていると、私自身良い刺激を受けたり、何かを気付かせてもらうこともあり、いつもは調査が終わるとクタクタになって燃え尽きてしまいますが、そんな日は少しフレッシュな気持ちになります。
今日は、この場をお借りして、皆さんに行動観察で役立っている私の趣味?をご紹介したいと思います!
私は、外国へ旅行すると、注意書きや掲示物をつい読んでしまいます。もともとのきっかけは、初めて英語圏へ行ったときに見た注意や案内のメッセージが、すっきり要点のみを伝えていて、気持ちいいくらい簡潔に書かれていることに興味を持ったのが始まりで、わかりやすいものに出会うと、旅行者としてはとてもありがたい気持ちになります。
中には、『えっ!』と思うようなものにも出会います。10年ほど前、アメリカの空港のセキュリティーチェックを受けるところで、"Please Do Not Joke"と大きく書かれたものが掲示していて、強面の係員たちが醸しだす物々しい雰囲気の中、"Joke"?と衝撃的でした。
どんな内容か気になって見に行くと、「危険物の持ち込み禁止」についての内容で、玩具で驚かしたりしても罰則ですよ。といったことが書かれていました。この雰囲気で、そういう悪ふざけってあり?と驚いていると、"Joking is not a part of Japanese culture."と知人のアメリカ人に言われたのですが、そのとき、こういう注意書きなどからも驚きの発見やその国を知るきっかけになるんだと思うようになり、もともとの興味から掲示物観察へと少しアップグレードしました。
今では、日本でも電車や駅など、どこにでも日本語と英語が併記された注意書きがありますが、掲示物観察をしてみると、初めて英語圏で読んだときに受けた印象とはまるで異なって、一つひとつ丁寧に伝える日本人のきめ細やかさがそのまま英語で表現されていることに気づきます。
同じ言語を使っていても、その国らしさがしっかり表れる、これもまた衝撃でした。
でも、『あれっ?』と思うことも。
細やかだから長い。最後まで読んでもらえるのかな?
英語を母語としない外国人にすぐに伝わるのかな?
・・・と、わからないながら想像してみるのですが。
この『あれっ?』の感覚が、観察調査の際に役立ってくれます。
観察現場では、掲示物はくまなく読むようにします。そして、読んでいて『あれっ?』と思うことがあれば、"実際は、どうなんだろう?"とそこを意識して観察するよう心がけます。すると、人の動きを通して、その『あれ?』が具体的な気づきとなって観えてくることがあるのです。
写真は、ロンドンの地下鉄車内でのマナーについて、乗客へ向けたメッセージです。
男性と女性が、車内でのマナーに関して宣言していますが、
男性の"I won't shout on my mobile."は興味深いと思いませんか?
実際にロンドンでは、車内で大声で携帯電話をする人が多いそうです。
しかも、いろんな言語が飛び交っているそうです。
車内でちょっと居眠りどころじゃないですね。
シャーロック・ホームズが出迎えてくれる『ベーカーストリート駅』
シャーロック・ホームズの舞台になったベーカーストリートの駅で、この絵、同じ柄の小さいシャーロック・ホームズが集まって出来ています。プチホームズが何人いるか気になりませんか?
それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
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研究員 山本恵子











