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研究員コラム

研究員コラム 第11回

2011年2月 4日

 はじめまして。研究員の鈴村と申します。

 

 行動観察に携わってから、これまで何気なく見ていた風景や人の動き、しぐさを「行動観察という目」で自分の周りの様子を日々見て(観て)います。


 このことが良いか悪いかは別として、新しい観点で世の中を見ることが、自分自身の活性化につながるということは間違いないと感じています。ただ、あまり度がすぎると、何でも仕事に結び付けて考えるようになり、精神的な疲れを感じるかもしれません。

 

suzumura1.jpg さて、こうした中で、朝夕の通勤電車の車内は行動観察の格好の機会の一つではないでしょうか。

 

 まず、通勤電車に乗っている人たちの行動を観ると、おしゃべりをしている人はほとんどいません。たまに、学生同士がしゃべっているのを聞く程度です。

 カウントしていないのではっきりとは言えませんが、携帯電話でメールやWEB、あるいはゲームをしている人、iPodなどの携帯音楽プレーヤーで音楽を聴いている人が多いように感じます。他には、読書をしている人、新聞を読んでいる人、何気なく外の景色を見ている人、そして寝ている?人など様々です。

 

  この光景は、20年ぐらい前に比べどのように変わってきたのでしょうか。明らかにITメディアを使う人の割合が増えたことは疑う余地がありません。

  

 携帯電話は1990年ごろから普及し始めましたが、それでもまだ通話主体のため、移動空間の情報端末として扱われることはなかったと思います。携帯音楽プレーヤーは、ウォークマンに代表されるカセットタイプ、そしてCDタイプ、MDタイプの時代に変わりつつあった頃でしょうか。

 

 携帯プレーヤーといいながらも、今と比べてメディア自体が大きく、カセットのストックを鞄の中にしまっていたことをまだはっきりと覚えています。それでも、外で自分の好きな音楽が好きなときに聞ける、ということは画期的なことでした。

 

 一方、読書は昔から通勤電車内でのありふれた光景です。20年前の通勤のことはよく覚えていませんが、書籍や雑誌を読んでいる人はもっと多かったのではと思います。IT社会が進展すると活字離れが進み、本を読む人が少なくなると言われていますが、その傾向が通勤電車内でも当てはまっているのでしょう。

 

 また、電子書籍は日本ではまだまだ普及しているとはいえませんが、今後、iPadやGALAXY Tabなどのタブレット型端末が普及すると、通勤電車内で書籍や雑誌を情報端末で見る人が増えるかもしれません。

 

 一例として通勤電車内の様子を採り上げましたが、IT化が進展している現代社会を観察すると、過去にはなかった行動を観ることができます。一方、過去から全く変化のない人の動きもあり、IT化にそぐわない行動もあります。

 

 現代社会にIT機器は欠かせないツールになっています。便利な社会が全てではありませんが、その使い方やその利用環境を観察することで、IT社会の今後のあり方が見えてくるのではないでしょうか。suzumura2.jpg

 

 そして、ITに限らずファッションや食などについても、定期的に定点で観察を行うと、全体的な世の中の動きがよく把握できます。次の時代のトレンドが読めると期待や楽しみがさらに膨らみます。すばらしいことではないでしょうか。

 

                            研究員  鈴村 一美


エルネット

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