環境心理学で考える
環境心理学で考える 第11回
2010年12月24日
環境心理学者として街を歩くと
日本大学文理学部教授 羽生 和紀
環境心理学者というのは結構楽しい職業かもしれないと思うことがある。単に街を歩いているだけでも、いろいろなことが面白い。左下の写真は、先日見かけた、第3回で紹介した、座れるけれど寝ることはできないベンチの別のタイプである。このように、特定の機能を持つモノの新しいデザインを見つけるとなにかうれしい。その後、色違いのバージョンなども見つけて、それも面白かった。
右下の写真は民家の塀の上にあった有刺鉄線である。職業的な窃盗犯であれば、かなり簡単な手段でこれを無効にすることはできると思われるのにもかかわらず、このような有刺鉄線を張っている家は少なくない。 それとも、実際的な防犯効果もかなりあるのだろうか、気になることである。また、こうしてしみじみと見てみると、何か美しい気もしてくるのも少しおかしい。おかげで、かなりの数の有刺鉄線の写真を撮ってしまった。
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そう考えると、いろいろな場所を訪れるのも環境心理学者の仕事の一部である。いろいろな場所へ行って、いろいろなことを考えるきっかけになる。下の写真はドイツの写真である。第7回で紹介した、日本における景観のコモンズの悲劇に関して実感させられるのは、何と言ってもヨーロッパの街を訪れた時であろう。
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様々な環境を経験し、その経験に関して深く考えることが、環境心理学の理解を進め、さらには研究を進める一番良い方法である。そして、それはずいぶんと楽しいことでもある。











