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技術顧問ご挨拶~研究所設立によせて~

大阪ガス行動観察研究所技術顧問
和歌山大学システム工学部教授 山岡 俊樹

 
山岡 俊樹

モノ作りの視点がシーズ優先からニーズ優先に移って久しいが、製品開発方法は依然と従来の方法に縛られているようである。モノが溢れた現状において、真のユーザニーズを抽出し、きめ細かく製品開発に反映させることは、競争力のある製品を構築する上で非常に重要なプロセスである。ユーザニーズを抽出する方法のうち、効果的な方法として行動観察がある。この方法は製品開発に従来あまり使われていなかったが、新しい観察手法や分析手法が開発され、最近注目を浴びている。人間と自然との相互作用により人間の行動が規定されるように、機器やシステムとユーザの場合も同様にユーザの行動が規定される。この行動を規定している要素を様々な視点から観察・分析することにより、真のユーザニーズを抽出して、魅力のある製品を生み出すことが可能となるのである。このような状況に対して、今回、大阪ガス株式会社にて、行動観察を深耕させるべく大阪ガス行動観察研究所が設立されたことは、慶賀に堪えない。今まで当社が培ってきた活動成果の上に立脚して、研究所においては、新たな観察手法,観察データの新しい解析手法および蓄積されたデータベース・ノウハウによる顧客への適切な情報提供・コンサルティングを期待したい。

1971年 千葉大学工学部工業意匠学科卒業。
1971年 東京芝浦電気(株)入社。
1991年 千葉大学自然科学研究科博士課程修了。
1995年 (株)東芝・デザインセンター担当部長、(兼)情報・通信システム研究所ヒューマンインタフェース技術研究センター研究主幹。
1998年 和歌山大学システム工学部デザイン情報学科教授(学術博士)、現在にいたる。
専門は人間工学、ヒューマンインタフェース、工業デザイン、製品開発、サービス工学
米国人間工学会(HFES)、ISO・TC159(人間工学)委員、IEA(国際人間工学会)委員,Universal Access in the Information Society(UAIS)Journalのeditor、他を担当。
主な著書に、「ヒット商品を生む観察工学」(共立出版)、「創造的マネージメントの要諦」(海文堂出版)、「ヒューマンデザインテクノロジー入門―新しい論理的なデザイン、製品開発方法」(森北出版)など多数。

エルネット

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